[フィオラ]「暁さんの上に乗っちゃうんですか? 私、重いかもしれません……」
 先に俺が座ると、フィオは周りを気にしながら俺の肩に手を置いた。
[暁]「フィオは全然、重くなんてないよ。前、おんぶした俺が言うんだから間違いない」
[フィオラ]「そのことは……」
[暁]「俺、あの時のことばっかり思い出してたよ」
 フィオに言わせて、なんて情けないんだって自分を責めたりもした。
[フィオラ]「あ……ッ!」
 亀頭の先をフィオの入り口に触れさせて、大切に……フィオを抱き締める。
[暁]「フィオ、震えてる……」
[フィオラ]「なにぶん、初めてなので……ちょっとだけ緊張します」
 このぎこちない笑顔が、フィオの偽らざる気持ちだろう。
[フィオラ]「エルフは滅多なことでは子供ができないので、お好きにといいますか……わ、私、大丈夫ですから」
[暁]「俺、めいっぱい優しくするよ。フィオを傷つけたくないから」
[フィオラ]「いえいえいえ、傷つけちゃってください。そういうものですし……」
 こういう時ははっきりわかる。  フィオって、たまにすごく卑屈なんだよな。  素直に「優しくしてね」とも言ってくれない、フィオだから……。
[フィオラ]「しちゃいますねっ? 腰……」
[暁]「ダメだって」
 ……これからは優しさに甘えない。俺がフィオを守るんだ。
[暁]「ゆっくり入っていくよ。ちゃんと見てるから……もし辛かったら、ウソついたりごまかさないで」
[フィオラ]「暁さん……」
[暁]「……好きだよ、フィオ」
 またたいたフィオが、やがて……小さく頷いて。
[フィオラ]「きてください。暁さんを感じさせて……」
[フィオラ]「ううううぅ……ッ!」
[暁]「大丈夫? フィオ……」
[フィオラ]「ちょっと、擦れちゃいましたかね……ピリッてしました」
 フィオ、ちゃんと気持ちを隠さないでくれるんだ……。
[フィオラ]「でも、平気ですよ? 暁さんがだっこしてくれてますから、気持ちがふわふわーってしてます」
[暁]「俺は、すごくドキドキしてるよ」
[フィオラ]「本当に……」
 俺の胸板を撫でて、フィオは俺の唇の先をチュッと吸ってくれる。
[フィオラ]「私、嬉しいんですよ。暁さんが……私にドキドキしてくれて……」
 微笑みあって……俺が太腿に手を置くと、少しでも入りやすくなるように腰を浮かせてくれる。
[フィオラ]「幸せー……です」
 入っていく……。
[フィオラ]「あ!? あ、はーーーっ、はぁ……は、あ、入って……くる、感じますっ、私のそこに……」
[暁]「入っていくよ、フィオ……っ、力、抜いて……」
[フィオラ]「うああぁはっ、うぁ、あ……はーーっ、はぁ、は……あっ」
 入り口をほぐすように浅く出し入れして、
[フィオラ]「ああああぁッ!」
 まっすぐペニスを突き出すと、ぶつんっ! と処女膜を剥がす……確かな感触がペニスに伝わってきた。  きっと、一生忘れない。
[フィオラ]「あっ、あーー、あ……あ、あぐっ、う、ううぅ!? うっ、う……ッ」
[暁]「フィオ……!」
 フィオの腰が落ちて……少し遅れて、身体が俺の胸にもたれかかってくる。