とらいあんぐるBLUE
キャラデザ&原画:綾瀬はづき   シナリオ:脇元康晃/柴田ねこ/修乃介

「あかね、君のことが好きだ…」
「……わ、私もっ……私もね、麻人のこと……」
それから始まった俺達の関係。4年間の交際期間を経て、大学を卒業と同時に、俺たちは同じ屋根の下で暮らすことを決めた。 俺は出版社へ就職。あかねは夢を実現させるために専門学校へ。
「私の絵と麻人と文章でね、一緒に本を作るのが夢なのっ♪」
あかねの笑顔。俺の一番大切な宝物。一番失いたくない物。
どんなに忙しくても俺たちはお互いを信頼しあっていた。愛し合っていた。
こんな愛しい日々がずっと続くものだと思っていた。
そう、アイツが来るまでは……。


DARK BLUE
原画:水月悠/たぢまよしかづ/鶴崎貴大  シナリオ:和泉万夜

「今、助けるからな!」 周囲に張り詰めた静寂を打ち消すように、俺は乱暴にドアノブを回す。
……開かない。両手でノブを握り、渾身の力を入れて回す。……開かない。
気が狂ったように何度も回し続ける。……開かない。
(鍵が必要なのか…!?)だが、今更探しに行っている時間はない。
開かない。開かない。開かない。開かない。
「イヤァアアアアアアアッ!!」扉の向こうから鼓膜を切り裂くような彼女
の慟哭が届く。凍りつく指先、痺れる体、込みあげてくる嘔吐感。焦る思い、湧き上がってくる激情。
『絶望』 という名の悪夢が俺の体を包み込む。頭の中で人の形をした悪魔が薄笑いを浮かべている。
どうする事も出来ない。すぐ近くにいるのに。囚われた君は、もう戻らない。戻らない。
俺の叫びは届かない。もう、届かない。永遠に…

WEDDING BLUE
原画: 黒田晶見  シナリオ: 坂元星日

城塚比奈とは、大学時代からの付き合いだ。 喧嘩になってもそのたびに仲直りして、より絆を深めて
きた。就職したらすぐに結婚しよう、なんて話もあった。
だが、仕事に慣れて社内での責任が増してくれば、忙しくなってしまう。
結婚への夢なんて、後回しだ。
そんなある日、比奈の様子がおかしいことに気づいた俺は、彼女を問い詰めた。
そして互いに素直な気持ちをぶつけ合った後で、言ったのだ。 「結婚しよう」 と。
結婚したって、夫婦喧嘩がある。 でも俺は、比奈を愛している。 これからも、喧嘩して仲直りして、
比奈と一緒に生きていきたい。数十年後にも、比奈と笑い合っていたい。
そう願っているはずなのに――。
© LiLiM DARKNESS